徳岡宏一朗

国民民主党と参政党が今受けている理由は「社会から見捨てられている?」と危惧する人たちに、この世を「現役世代重視」「日本人ファースト」にしたら逆転してまるで勝ち組になれるかのような幻想を抱かせるからだ。』
(前略)
例えば参政党は新型コロナはただの風邪、コロナワクチンは毒みたいな陰謀論を唱えているわけですが、社民党の福島みずほ代表は出席できなかった日本記者クラブ主催の7月2日の党首討論会で、神谷宗幣代表が
「彼ら(多国籍企業)はいろんなことをやります。パンデミックを引き起こしたということも噂されています」
と発言したんです。
これなんかもう何度となく真っ赤な嘘だということが証明されているれっきとした陰謀論です。
でも、国民民主党も参政党も議席を大幅に増やしそうなんですよね。
これってなんでなんでしょうか。
(中略)
本当に「忘れられた人々」にとって必要な政策を打ち出しているのは、「誰一人取り残さない」という立民・共産・れいわ・社民の方だと思いますが、実際に有権者に響いたのは、「手取りを増やす」という国民民主党だったんですね。
実際には民民の「103万円の壁突破」とか、「ガソリン税の暫定税率の撤廃」とか、日本経済を上向かせるというよりは何の解決にもなっていない小手先の策でしかないのですが、しかしそれが受けた。
そして、今朝から選挙公報を見ていて思ったのは、参政党のキャッチフレーズの「ストーリーつくり」の上手さです。
真鍋氏は
『参政党の“3つの柱と9の政策”にある「日本人を豊かにする」「日本人を守り抜く」「日本人を育む」という表現を見ると、政策の主語にすべて「日本人」が入っているのは、まさに「憂慮する人々」へのアピールであり、ポジティブへの反転を意図している。』
と表現していますが、つまり自分が政府から社会から見捨てられるのではないかと危惧している「憂慮する人々」が、すべての原因と責任を外国人に転嫁して、日本人ファーストで一気に逆転=「ポジティブへの反転」をして強者になる、というストーリーが参政党の公約にはあるんです。
日本人ファーストに惹かれた人たちに、それは外国人排斥になる、差別だと言ってみたところで、全く耳に入らないのは致し方ないでしょう。